未病学会設立趣旨書

日本未病研究学会設立趣意書
未病とは、健康と病気の間を言います。健康でもなく、病気でもない身体の状態です。未病とは、欧米には無い概念で、東洋医学的な考え方です。
病気にならない為に身体を管理する意味として、通常は、健康管理という言葉が使用されますが、健康管理という言葉には矛盾があります。健康であれば本来管理は必要ありません。未病になって初めて病気にならないための管理が必要です。
現代の複雑な生活環境は、自然界に生きる人間とは異なり、多方面から身体にストレスを与え健康を害します。現代人の殆どは未病状態であるとも言えると思います。しかし、その身体の異変に気付かず未病から病気を進行させて初めて大騒ぎとなります。未病状態から、病気にならずに健康に戻せたら、こんなに素晴らしいことはありません。それが未病管理なのです。
幸い人間には、自然の治癒力がありますから、よほど病気を進行させない限り医師の治療行為により健康を取り戻せます。しかし、病気にならないことが最大の幸福です。病気にならない為の未病管理の大切なことは益々叫ばれて来るでしょう。
私たちは、未病管理の学術的研究と実務的研究を行い、未病管理学の学問体系の確立に資することによって、国民の福祉と、我が国の医療福祉政策に貢献することを誓い、ここに日本未病研究学会を設立致します。

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